SWC 4章 pp66-71 一般的な間違い(スペリング)

Angelika H. Hofmann, "Scientific Writing and Communication", 2010

  • compared to
    • compared to ではなくthanを使え
    • decreaseとかincreaseを使うときはわかりにくいのでcompared to を使うな(AはBより増加したというとき,compared to を使うとBも少しは増えたのかBはゼロだったのかわからない)
      • 例4-32
        1. K_D increased over time compared to K_A.
        2. K_D increased over time, but K_A did not.

4.11 一般的な間違い

ルール 22: スペル,句読点,文法のミスをなくせ

  • 一般的な間違いは次の通り
    1. スペリング
    2. 句読点
    3. 単語の省略
    4. 目的語と動詞が意味をなさない
    5. 目的語と動詞が一致しない
    6. 修飾語が曖昧
スペリング
  • Grammarlyとか使え
  • アメリカ英語とイギリス英語どっちでもいいけど,使うのは片方に統一しろ

  • 数値と数文字

    • 1, 2みたいなアラビア数字で書くか,one, twoと綴るか
      1. 科学的な数値はアラビア数字
      2. 文頭は文字列
      3. 大きい数は文字列.大きすぎる場合は混用する(1.3 millionなど)
      4. パーセントは%を使わず,percentと書く
      5. 10以上や以下の数字が連なるときはアラビア数字(5, 10, and 15 hours.など)
  • Capitalization
    1. 文頭の文字は大文字にする
      • 箇条書きのとき,1文が短いなら小文字でよい
    2. 固有名詞の頭文字は大文字にする
      • 人名や地名
      • 月,日,言語,人種,期間など
      • 組織名
      • 機関名
      • 正式な肩書(the Chief Scienetistなど)
    3. 引用
      • 引用箇所ではなく,引用を含む文の最初の単語を大文字にする.(Their report mentioned only "height, widt, and breadth."など)
    4. タイトル
      • タイトルの最初の単語でない限り,前置詞,冠詞,接続詞は大文字にしない
    5. 生物学上の分類
      • phylum, class, order, family, genusといった分類名は大文字にする(Olenellus thompsoniなど)
    6. 報告や本の一部
      • 引用に使われる本の一部を示す文字があとに続く単語を大文字にする(Appendix A, Chapter 2, Volume 12.など)
  • イタリック
    • ラテン語から派生した特定の単語などはイタリックにする(in vivo, in vitro, in organelloなど)
句読点
  • 句読点はできるだけ少なくする
    1. 文を終わるときはセミコロンではなく,ピリオド