固執しない

自分の知識や技では埒が明かないとき

  • 他人に聞きまくる
  • 期限を切って,そこを目安に解決の目処が立たなければその手法に見切りをつける
    • 新手法が機能するかという観点で,ビジネスなら1週間,生命科学の研究では2,3週間程度としていた

軽快に答えを出す

いくつもの手法を持つ

  • マービン・ミンスキーがリチャード・ファインマンを評した言葉(「ファインマンさんは超天才」C・サイクス著):「天才とは次のような一連の資質を持った人間だと思う」

    • 仲間の圧力に左右されない
    • 問題の本質を見失わず,希望的観測に頼らない
    • 多くのやり方を持ち,上手く行かなければ別の方法を取る
  • 米大学院の博士課程では3箇所程度のことなるラボを回ることを必須要件にしていることが多い

    • 自分の技を複数持つための方法

回転数とスピードを重視する

  • 停滞しないことが重要

    • 停滞の原因は丁寧すぎであることが多い
      • 60%の完成度で分析を行い,それをもう一度同じサイクル繰り返すと80%の完成度にする時間の半分で80%を超える完成度に到達する.らしい.
  • エレガントなアプローチよりも,それが答えを出せるかどうかが重要.

最終報告(プレゼン,論文)

  • これらのアウトプットは聞き手と自分の知識ギャップを埋めるためにある
  • 次の事が必要
    1. 意味のある課題を扱っていることを理解してもらう
    2. 最終的なメッセージを理解してもらう
    3. メッセージに納得して,行動に移してもらう

聞き手はどのような人物だと想定するべきか(デルブリュックの教え)

  • 聞き手は完全に無知だと思え
  • 聞き手は最高の知性を持つと想定せよ

  • 聞き手は専門知識は持っていないが,的確な伝え方をすれば必ず理解してくれる存在として信頼する.「賢いが無知」な存在

ストーリーラインを磨き込む

  1. 論理構造を確認する
    • 「whyの並べ立て」, 「空・雨・傘」.破綻したものがあれば取り除く
  2. 流れを磨く
    • 紙芝居形式の粗磨き-> 人を相手にした細かい仕上げ
  3. エレベータテストに備える
    • たぶん「エレベータピッチ」と呼ばれているものと同じもの.CEOとエレベータに乗り合わせたとして,エレベータを降りるまでの時間で自分のプロジェクトの概要を簡潔に説明する.20-30秒程度.
    • 結論からはじめて,なぜならa, b, cだから,aなのはx, y, zだから,...とピラミッド構造でまとめられたストーリーを説明する.相手が深く確認したいところはピラミッド構造を深くまで降りて説明できる.これも「why-」,「空・・」の利点である.